XG気持ち悪い?違和感の正体を深掘りしてみた
XG気持ち悪い?という声に対して、その背景にあるファンダム文化や課金構造への違和感について深く掘り下げていきます。
①ファンダム文化との距離感
XGというグループ自体に嫌悪感を抱いているわけではないのに、「気持ち悪い」と感じる理由のひとつに、ファンダム文化との距離感があります。
ファンダム、つまり熱心なファンの集団の中に入っていくと、ある種の「ルール」や「空気感」があります。
それは、みんなで同じ方向を向いて応援することが美徳とされる文化。
だからこそ、ちょっとでもネガティブなことを言うと「アンチ」扱いされてしまうんですよね。
普通に「これはちょっと好みじゃないかも」と思っても、それを口にするだけで「裏切り者」的な雰囲気が漂う。
この息苦しさが、「気持ち悪い」と感じてしまう大きな要因なんです。
筆者もファンダムという文化に興味を持って一度踏み込んでみたのですが、結局その空気に馴染めずに離れました。
応援の方法に正解はないのに、暗黙の「正解」が押しつけられているような感じ。
それって、つらいですよね…。
②課金構造への戸惑いと疑問
もうひとつの「気持ち悪い」と感じる要因は、課金の仕組みにあります。
最近のXGもそうですが、K-POP界全体に言えるのが、ファンからの課金を前提とした運営モデルです。
たとえば、ビジュアルブックの販売ひとつとっても、メンバーごとのバージョンがあり、それをコンプリートしようとすると数万円の出費になります。
「CD1枚買えばいい」という時代は過ぎ去り、今やファングッズや限定アイテム、サブスク、イベント抽選応募券など、あらゆる形で課金を促されます。
応援する気持ちがあるからこそ、お金を出すことには納得できる部分もあります。
でも、あまりに商業主義が前面に出すぎてしまうと、「ファンがATM扱いされているのでは?」という不信感が生まれてしまいます。
その微妙なラインに対して、筆者もどうしてももやもやした気持ちを拭えないのです。
特に「好きだけど、そこまでお金は出せない」という人たちにとっては、居心地の悪さを感じる瞬間があるんじゃないでしょうか。
③「絶賛しか許されない」空気感とは?
XGに対する「気持ち悪い」という表現の根っこには、グループそのものというよりも、「否定を許さないムード」が関係していると感じます。
たとえば、他のガールズグループにちょっとした感想を言うときは、わりとラフに言える。
「今日はあんまり声出てなかったかも?」なんて。
でもXGについては、「全部が最高」「完璧」「世界一」みたいな絶賛が当然、みたいな空気を感じる人もいるんです。
それって、意見を言いづらくさせるし、「違和感あるよね」と言った瞬間に、村八分のような扱いを受ける。
たぶん、そういう同調圧力のようなものが、「気持ち悪い」という表現につながるのではないでしょうか。
筆者自身も、「これ言っていいのかな?」と、何度もツイートを消した経験があります。
本来、推し活はもっと自由でいいはず。
「ちょっとここは微妙だったね」と言える余白があるほうが、むしろ健康的なんじゃないでしょうか。
④運営戦略に感じるモヤモヤ
XGはAvexとサイモンによる非常に計算された戦略によって成り立っているグループです。
これはすごく成功しているし、グループの完成度にも表れています。
でも、その「完璧に作られた感」に対して、「人間味がない」と感じる人がいるのも事実です。
デビュー当初から英語のみで歌う戦略、韓国市場を踏まえた運営拠点、緻密な映像美。
そのどれもが「作品」として素晴らしいのですが、あまりにも完成されすぎていると、「自分たちが育てている感」が薄れてしまう。
その距離感が、「どこか気持ち悪い」という違和感として心に残るのかもしれません。
もちろん、彼女たち自身の努力や才能がなければここまで来れなかったのは明らかです。
でも、ファンとアーティストの「育て合う」感覚が希薄だと、一方的な商品消費のように感じてしまうこともある。
その構造に、モヤモヤしてしまうんですよね…。
⑤K-POP特有のファン接触ビジネス
K-POPの文化として、ファンとの距離の近さを武器にしたビジネスがあります。
サイン会、ハイタッチ会、空港での出待ち、SNSでの頻繁なライブ配信など。
XGもそうしたスタイルをある程度踏襲しています。
でも、それが「嬉しい」と思うファンがいる一方で、「なんだかやりすぎでは?」と感じる人も少なくありません。
特に、夜遅くでもファンのために動画を上げたり、常にカメラを回し続ける生活って、本当にメンバーにとって健全なのか?という不安もある。
それを見て、「感動した」よりも「大丈夫かな」と思ってしまう。
この感情もまた、「気持ち悪い」と感じる要因のひとつになっていると思います。
ファンとの距離が近すぎるゆえに、かえって不安や違和感を生むって、なんだか本末転倒な気もしますよね。
⑥“推し文化”が苦手な人の本音
「推しを最優先にして、人生捧げます!」というようなスタイルの応援が苦手な人もいると思います。
筆者もそのひとりで、いろんなグループやアーティストを並行して聴きたいタイプ。
だから、「XG一筋です!他のグループには興味ありません!」というような風潮にはなかなかついていけません。
もちろん、それを否定するつもりはまったくないです。
でも、「ひとつのグループだけを全肯定する世界」が当たり前になってしまうと、多様性が失われてしまうような感覚になるんです。
「XGが好き。でも、他のグループも好き。」
それだけのことなのに、どこかで「裏切り」と捉えられてしまう。
その空気が、しんどい。
応援の仕方に正解なんてないし、どんな距離感で好きになってもいいはず。
なのに、「こうあるべき」という無言の圧があると、やっぱり「気持ち悪いなあ」って感じてしまうんですよね。
XGに感じる違和感はどこから?ファン心理を考察
⑦「XGは嫌いじゃない」の真意とは
ここまで読んでくださった方にはお分かりいただけると思いますが、「気持ち悪い=嫌い」ではないんです。
むしろ、XGが持つ実力や努力、そしてこれまでの成長に対しては、心から敬意を抱いています。
でも、好きだからこそ感じる違和感って、あると思いませんか?
たとえば、恋人に「ちょっとこれは直してほしいな」と思うように、アーティストに対しても、無条件の絶賛ではなく、冷静な視点を持って見つめることも愛だと思っています。
XGの音楽に勇気をもらったし、感動ももらった。
でも、ファン文化や運営の在り方には疑問もある。
その「両立」があっていいはずなんです。
「気持ち悪い」と思ってしまう自分に罪悪感を持たずに、自分なりの応援の形を見つけること。
それがこれからの時代の“推し活”の在り方かもしれませんね。
XGに感じる違和感はどこから?ファン心理を考察
XGに感じる違和感はどこから生まれるのか、ファン心理を丁寧にひも解いてみたいと思います。
①応援したいのに離れたくなる矛盾
「好きなのに、どうしてこんなにモヤモヤするんだろう?」
そう感じたことがある人は、きっと少なくないはず。
XGの楽曲、パフォーマンス、ビジュアル、どれをとっても完成度が高く、惹きつけられるのは間違いありません。
でも、その裏にあるマーケティングやファンとの関係の築き方が、どこか機械的というか、一方通行に感じられることがあります。
たとえば、最新コンテンツが出るたびに「買わなきゃ置いていかれる」ような焦り。
そのプレッシャーが、徐々に応援の楽しさを奪っていくんですよね。
「ついていけない自分はもうファンじゃないのかも…」なんて考えてしまうと、応援する気持ちさえも薄れてしまう。
これはファンとして、とても苦しい矛盾です。
②ファン同士の同調圧力とは?
XGのファン「ALPHAZ」は情熱的で、グループを愛する気持ちが強い人が多い印象です。
だからこそ、内輪の雰囲気が強くなりやすく、ファン同士の無言のルールが生まれやすいのも事実。
たとえば、「批判的なことを言わない」「応援の仕方を口出ししない」など、善意のルールが知らず知らずのうちにプレッシャーに変わってしまう。
新しくファンダムに入ってきた人が、そんな空気に戸惑って、言いたいことも言えずに去っていくこともあるのではないでしょうか。
「仲間でありながら、どこか窮屈。」
そんなジレンマが、「XG=気持ち悪い」という言葉にすり替わっていく構造があると感じます。
③グループ愛と個人の価値観のズレ
ファンダムの中でよくあるのが、グループを好きでい続けることが“信仰”のようになる現象です。
「これを疑問視するのはおかしい」とか、「好きなら全部受け入れるべき」といった考え方が前提になってしまう。
でも、現実は人それぞれ。
ある人はMVのクオリティを絶賛する一方で、別の人はファッションやコンセプトに違和感を抱いているかもしれない。
それを言えない雰囲気があると、グループ愛が個人の価値観とズレてしまって、心の距離ができてしまう。
どんなに好きでも、「全部を飲み込むのが正解」じゃない。
むしろ、時には距離をとることで、冷静に愛を深められることもあるんですよね。
④“好き”を語る自由すら奪われるのか
SNSの時代、「好き」を表現することがすごく簡単になりました。
でも同時に、「好きの正しさ」が問われるようにもなった気がします。
たとえば、「XGのこの衣装、ちょっと似合ってないかも」とポロッと書いたとします。
すると、「お前は本当にファンなのか?」とか「そういうこと言うな」みたいな反応が返ってきたりする。
これって、本当に健全な状態なんでしょうか?
「好き」の表現の仕方にまでルールがあるなんて、不自然極まりないですよね。
言葉を選びすぎて、何も言えなくなる。
それって、ファンとしても不幸だし、アーティストにとっても不健康なことじゃないでしょうか。
自由に好きと言えない世界って、やっぱりどこか気持ち悪いと感じてしまいます。
⑤SNSで感じる過剰な反応と監視感
TwitterやInstagram、TikTokなど、XGに関する投稿は日々大量に流れています。
その中で、少しでも「空気を読まない発言」をすると、即座に反応が返ってくることも珍しくありません。
「これはやばい」「削除しろ」「通報しました」なんてリプが飛び交うことも…。
もちろん、悪意のある発言は良くないですが、そうではなく「ちょっと意見を言っただけ」でもバッシングされる。
この“監視感”が、ものすごくしんどい。
気軽に発言できない、ただ好きな気持ちを表現したいだけなのに、毎回「これは叩かれないかな」と気にしなきゃいけない。
それって、エンタメを楽しむ土壌として、かなり問題があると思います。
⑥運営の商業戦略に対する冷めた視線
XGの成功の裏には、Avexやサイモンの綿密な戦略があるのは確かです。
そのビジョンと実行力は本当に尊敬に値するし、他のグループが真似したくても真似できないレベル。
でも、だからこそ逆に「ここまでやるか?」と思う瞬間もある。
とにかく商業的に成功させることが最優先で、ファンの財布をどれだけ開かせるかが目的になっているようにも感じられてしまう。
もちろんビジネスなので、利益を上げることは必要です。
でも、そのやり方があまりに露骨だったり、「ファンの愛情につけこんでる」と感じられたとき、人は冷めてしまうものです。
これはXGに限らず、K-POP業界全体が抱える問題でもあると思います。
⑦ファンダムに属さない楽しみ方はあるのか
最後に伝えたいのは、「ファンダムに属さなくてもXGを楽しんでいい」ということ。
「アルファズじゃないと応援する資格がない」なんてことは、決してありません。
もっとライトな応援、もっと自由な関わり方があってもいい。
MVだけ観て「かっこいいな」と思うだけでもいいし、Spotifyでお気に入りに入れてるだけでも立派なファンです。
全部を受け入れなくても、全部が好きじゃなくても、好きでいることに変わりはない。
その自由を、自分から否定しないであげてほしいと思います。