「ウェイク 危ない」と検索している方は、おそらくこの車に何らかの不安や疑問を感じているのではないでしょうか。ダイハツ・ウェイクは、軽自動車でありながら驚異的な車内高と大容量の荷室空間を実現したユニークなモデルです。しかし、その一方で、走行安定性や安全装備、快適性に関する評価にはばらつきがあり、購入前には慎重な検討が求められる車種でもあります。
本記事では、ダイハツ ウェイクの欠点とデメリットを解説するとともに、ターボモデルでも感じる安全面の課題や、不人気な理由とその背景にあるもの、ウェイクで車中泊する際の注意点、新車購入時に気を付けたいポイントなどを網羅的に紹介します。さらに、中古車として購入する際のチェック項目、ウェイクのメリットと安全面のバランス、どんな人が合う？ユーザーに求められる意識、実際の評価「買ってよかった」と言えるか、リコールと後継車の動向から見る将来性についても掘り下げます。
購入を検討している方、今まさに迷っている方にとって、ウェイクという車の「危うさ」と「魅力」を総合的に知ることができる構成となっています。
ウェイクの安全性に関する課題
購入前に確認すべき注意点
他車と比較したときの評価の違い
どんな人に向いている車か
目次
ウェイク 危ないと感じる理由とは
ダイハツ ウェイクの欠点とデメリットを解説
ターボモデルでも感じる安全面の課題
不人気な理由とその背景にあるもの
ウェイクで車中泊する際の注意点
新車購入時に気を付けたいポイント
ダイハツ ウェイクの欠点とデメリットを解説
ダイハツ・ウェイクは「車内の広さ」や「高い視界」といった強みを持ちながらも、いくつか明確な欠点が存在します。特に大きなポイントは、全高1835mmという軽自動車としては突出した背の高さにあります。これにより、車内は非常に広く感じられる一方で、重心が高くなり走行安定性に不安を抱えるユーザーも多くいます。強風時や高速走行時にふらつきを感じることがあり、横風に煽られやすいという声も多く見受けられます。
さらに、外観が四角く箱型のため空気抵抗の面でも不利であり、燃費性能の悪化にもつながっています。実際の燃費数値としてはWLTCモードで約17.4km/Lですが、これは軽自動車の中ではやや劣る水準です。特にターボモデルでは重量も増えるため、燃費はさらに低下しやすくなります。
内装面でも評価は分かれます。広さは確かに魅力的ですが、リアシートの座り心地に関しては、クッション性が乏しく、シートの形状も平坦であるため長時間の乗車では疲労感が増します。また、後部座席のリクライニング角度が限定的で、リラックスした姿勢が取りづらいのも不満点のひとつです。
加えて、インパネ回りの質感や装備に対する指摘もあります。センターメーターは視認性が低く、ナビの位置も目線より下にあるため視線移動が大きくなります。全体として「道具感」を大切にした設計である反面、快適性や洗練さを求めるユーザーには物足りなく映るかもしれません。
このように、ウェイクは特定の用途には非常に優れている反面、日常使いや走行性能、快適性においては改善の余地がある点が多々あるといえます。
ターボモデルでも感じる安全面の課題
ダイハツ・ウェイクにはターボモデルが設定されており、加速性能や登坂力を補うために選ばれることが多いですが、「ターボを選べば安心・快適」というわけではありません。実際にはターボモデルでもなお、安全性に対する課題がいくつか指摘されています。
まず、ターボ車であっても車体の背が高いという基本構造は変わらず、重心が高いためカーブや横風に対する影響は強く残ります。これは直進安定性だけでなく、コーナリング時の不安定さにもつながり、乗る人に心理的な不安を与える要因となっています。スタビライザーなどの補強はされていますが、それだけでカバーしきれるものではありません。
また、重量が増えることによりブレーキ性能やタイヤのグリップ力にも負担がかかりやすくなります。標準装着されているタイヤのグリップ性能に関しても「ウェット路面では不安」という声が多く、ブレーキング時の挙動や制動距離に対する信頼性も十分とは言い切れません。ターボによるパワーアップは恩恵も大きいものの、それに見合うだけの安全性がしっかり担保されているかは、ユーザーの評価を見てもやや疑問符がつきます。
さらに、安全装備の面では、スマートアシストⅢが搭載されているものの、ライバル車種であるホンダ「N-BOX」などと比べると、側面衝突対策のSRSカーテンエアバッグが装備されていない点は見逃せません。これは後部座席の安全性に直接関わるため、ファミリーユースでの使用を検討する際にはしっかり確認しておくべき項目です。
つまり、ターボモデルを選ぶことで多少の走行性能は改善されますが、それがイコール安全性の向上にはつながらないという点は、理解しておく必要があります。
不人気な理由とその背景にあるもの
ダイハツ・ウェイクが1世代限りで生産終了となった背景には、明確な「不人気の理由」が存在します。発売当初は注目されたものの、年を追うごとに販売台数は減少し、2022年の販売終了時には販売台数も1万台を下回っていました。
一因は、他の軽スーパーハイトワゴンと比べて“突き抜けた高さ”が裏目に出たことです。確かに室内空間は魅力ですが、実際の使用ではそこまでの高さを必要とするシーンが限られており、過剰装備と捉えられてしまったことがユーザー離れにつながりました。
また、見た目のデザインも影響しています。機能性重視の角張ったデザインは好みが分かれやすく、可愛らしさやスタイリッシュさを求める層には響きにくかったようです。似たようなコンセプトで競合するホンダ「N-BOX」やスズキ「スペーシア」は、デザインと実用性のバランスが良く、幅広い層に受け入れられたのに対し、ウェイクはニッチな方向に寄りすぎてしまった印象があります。
加えて、価格面でも割高感が否めません。装備が充実しているとはいえ、新車価格が135〜189万円というのは軽自動車としては高額です。「この価格を出すならコンパクトカーも選べる」という声が一定数あったのも事実です。
こうした「過剰さ」と「割高感」、そして「デザインの個性」が、不人気の背景にある複合的な要因といえます。
ウェイクで車中泊する際の注意点
ダイハツ・ウェイクは、その広大な室内空間と高い天井により、「車中泊に適した軽自動車」として注目を集めました。実際にフルフラットに近いシートアレンジが可能で、荷室も広いため寝るスペースとしての利用がしやすい構造です。しかし、快適な車中泊を実現するには、いくつか注意しておくべき点があります。
まず、「フルフラットモード」とは言っても、完全に床が平らになるわけではありません。リアシートの格納時に段差が生じたり、シートの隙間が気になったりするため、マットレスやクッションを敷くなどの工夫が必要になります。長時間横になることを考えると、段差があるだけで体への負担が増え、快適性は大きく損なわれてしまいます。
また、断熱性や遮音性も課題として挙げられます。ウェイクはガラス面が広く、見晴らしは良いのですが、逆に言えば外気温の影響を受けやすく、夏や冬の気温変化に弱いという欠点があります。車中泊を前提とするなら、断熱シェードや目隠しカーテン、さらには電源設備などの追加装備を検討する必要が出てきます。
さらに、車体の高さから風の影響を受けやすく、駐車する場所にも注意が必要です。特に風の強い海沿いや高地などでは、揺れやすくなることがあり、安眠の妨げになるケースもあるため、静かで安定した場所を選ぶことが望まれます。
このように、ウェイクは車中泊向きの設計である一方、使い方や環境によって快適さが大きく変わる車種でもあるため、事前の準備と工夫が大切になります
新車購入時に気を付けたいポイント
ウェイクは2022年に生産終了となっており、現在新車としての販売は終了しています。しかし、在庫車両として販売していた時期もあり、今後似たような派生モデルや後継車の新車購入を検討する際に知っておくべきポイントがいくつかあります。
まず注目すべきなのは、車体のサイズと重さです。全高1835mmという規格内最大クラスの高さは、確かに室内空間を広く感じさせますが、その反面、取り回しの難しさや風の影響を受けやすくなるというデメリットも抱えています。街乗り中心であれば快適に使える反面、高速道路や風の強い日には不安定さを感じやすいので、使用シーンに応じた判断が必要です。
さらに、グレードごとの装備差にも注意が必要です。エントリーモデルには快適装備が省かれていることが多く、たとえば「チルトステアリング」や「シートリフター」が標準装備されていない点は見落としがちです。快適性を重視する場合は、パッケージオプションの有無やグレードの違いをしっかり確認して選ぶことが重要です。
また、価格面での比較も忘れてはいけません。ウェイクは軽自動車としては比較的高額で、グレードやオプションによっては180万円を超える価格帯に達します。この価格帯になると、登録車のコンパクトカーとも競合するため、コストパフォーマンスを冷静に見極めることが求められます。
もし類似モデルの新車購入を検討している場合は、こうしたウェイクの特徴を参考に、購入前の試乗や装備確認を行うことが失敗を避けるカギとなります
ウェイク 危ないの真相を多角的に検証
中古車として購入する際のチェック項目
ウェイクのメリットと安全面のバランス
どんな人が合う？ユーザーに求められる意識
実際の評価「買ってよかった」と言えるか
リコールと後継車の動向から見る将来性
中古車として購入する際のチェック項目
現在ではウェイクを購入するには中古車が主な選択肢となっています。中古市場では比較的多くの台数が流通しており、価格もこなれてきているため、条件によっては非常に魅力的な車種といえるでしょう。しかし、中古車ならではの注意点もいくつか存在します。
まずチェックしたいのは、走行距離とサスペンションの状態です。ウェイクはリアサスペンションが硬めで、長年使用されることでゴツゴツとした乗り心地がさらに悪化している個体も見られます。サスペンションから異音がする、段差の突き上げが強すぎるといった症状があれば、要注意です。
また、タイヤの状態も重要です。元々ウェイクの標準タイヤはウェット路面でのグリップが弱いという声もあるため、タイヤ交換歴や銘柄もチェックポイントとなります。中古車を購入する場合は、できれば溝の深さや製造年も確認しておくと安心です。
加えて、アイドリングストップ機能やカメラモニターの作動状態も確認すべきです。ウェイクでは、アイドリングストップ再始動時の振動が強いという声があり、制御不良が起きていないかチェックしておくとよいでしょう。カメラ映像の解像度や起動速度も、実車で確認することをおすすめします。
年式によってはスマートアシストⅢが搭載されていないモデルもあるため、安全装備の有無は必ず事前にチェックしましょう。できるだけ後期型、もしくはターボグレードを選ぶことで満足度は高くなりやすいです。
ウェイクのメリットと安全面のバランス
ウェイクの最大のメリットは、何と言ってもその「圧倒的な室内空間の広さ」です。軽自動車の規格内でここまでの居住性を実現している車は珍しく、特に身長の高い人やアウトドア用途、荷物を多く載せたい人にとっては理想的な選択肢と言えるでしょう。車内高は1455mmもあり、大人が車内で着替えをすることも可能なほどです。
両側電動スライドドアや多彩なシートアレンジ、豊富な収納スペースも高評価ポイントで、特にファミリー層やアウトドア派のユーザーにとっては実用性の高い一台です。予約ロック機能やピアノブラック調パネルなど、内装の質感や使い勝手もよく考えられています。
しかし、これらのメリットと「安全性」のバランスを考えたとき、やや疑問が残る部分も存在します。先述したように、全高が高いため横風の影響を受けやすく、カーブ時の安定性も他車種と比べて劣る傾向にあります。スタビライザーの装備によってある程度補われていますが、物理的な重心の高さは変えられない要素です。
また、安全装備としてスマートアシストⅢが装備されていますが、側面衝突対応のカーテンエアバッグが装備されていない点は、他社の同価格帯モデルと比較しても明らかな弱点です。特に後部座席に人を乗せる機会が多い人にとっては、大きな判断材料になるかもしれません。
このように、ウェイクは快適性や利便性においては抜群の性能を持っていますが、安全面では他車に一歩譲る部分もあり、そのバランスをどこで取るかが選択のポイントになるでしょう。
どんな人が合う？ユーザーに求められる意識
ダイハツ・ウェイクは、万人向けというよりも、明確なライフスタイルや使用目的を持った人にフィットする“特化型”の軽自動車です。その特徴を踏まえると、特に以下のようなユーザー層におすすめできます。
第一に「荷物を多く運ぶ人」、または「車内空間をとにかく広く使いたい人」に最適です。例えば、アウトドアでキャンプや釣りを趣味とする人、自転車やサーフボードなど大きな道具を積みたい人にとっては、ウェイクの広い荷室と高い天井は大きなアドバンテージになります。また、小さな子どもがいる家庭でも、チャイルドシートの装着や着替え、オムツ替えがしやすいという点から、子育てファミリーにとっても実用性の高い一台といえるでしょう。
加えて、高齢者や足腰に不安のある人にも優しい設計がされています。スライドドアや低床設計のおかげで乗り降りがしやすく、視界が高いため運転時の安心感にもつながります。
ただし、ウェイクの魅力を活かしきるためには、ある程度の「割り切り」や「用途を明確にする意識」が必要です。たとえば、長距離移動や高速走行を頻繁に行う人には向きません。重心が高く横風の影響を受けやすいため、安定性や走行性能に重きを置く人にとっては不満が残るかもしれません。また、デザインが独特であるため、見た目やスタイリッシュさを重視するユーザーにも好みが分かれる部分があります。
つまり、ウェイクは「生活や趣味に合わせた実用性」を最優先する人にこそフィットする車です。選ぶ際には、自分のライフスタイルと使用目的をしっかりと見つめ直し、「このクルマで何をしたいのか」を明確にすることが、満足のいく購入につながるポイントになります。
実際の評価「買ってよかった」と言えるか
ダイハツ・ウェイクに対する実際のオーナー評価を見ると、「買ってよかった」と満足している声は一定数存在します。特に高評価を得ているのは、車内の広さ・収納力・視界の良さといった、ウェイクの個性がはっきり現れている部分です。
まず「広さ」に関しては、軽自動車の中でもトップクラスで、特に車内高1455mmという空間は大人が車内で立ち上がり動作をするのも苦にならないほど。キャンプや釣りなどのアウトドアユーザーにとっては、自転車や長尺のギアをそのまま積み込める点が実用性として高く評価されています。また、育児中のユーザーからは「チャイルドシートの取り付けがしやすい」「子どもが車内で動ける」といった、日常の使い勝手の良さに対する好意的な意見も見受けられます。
「見晴らしの良さ」も魅力のひとつです。運転席の着座位置が高く、フロントガラスが大きくAピラーも細いため、交差点や狭い道での視認性に優れています。この点については、高齢ドライバーや初心者にも運転しやすいといった安心感につながっており、好感を持たれています。
一方で、「買ってよかった」と感じるには使用目的との相性が非常に重要です。街乗り中心や短距離移動が多い人、荷物を多く積む人、家族でレジャーに出かける人にとっては満足度が高い傾向にあります。しかし、静粛性や乗り心地、燃費、高速安定性といった面では賛否が分かれ、「買って後悔した」という声も少なからずあります。
総合的に見ると、ウェイクは使い方が明確なユーザーにとっては「買ってよかった」と実感できる車です。ただし、オールマイティーな性能を求める人には向かず、特化型モデルであることを理解したうえで購入することが、満足感を得るための大きなポイントになります。レビューサイトの平均評価も概ね高めで、ピンポイントの用途にハマれば“唯一無二”の存在になると言えるでしょう。
リコールと後継車の動向から見る将来性
ダイハツ・ウェイクの今後の評価や、中古車としての将来性を判断するうえで、リコールの有無や後継車の存在は重要なチェックポイントになります。
まずリコールについてですが、ウェイクはこれまでにいくつかのリコール対象となった事例があります。たとえば、ブレーキ関連部品の不具合やエアバッグの制御装置に関する問題など、安全性に直結する部分でのリコールが報告されており、これらはメーカー側が無償で対応しています。こうした背景を踏まえると、購入を検討する際にはリコール履歴の有無や対応状況をしっかり確認することが重要です。
また、2023年以降にダイハツが一部の車種で認証不正問題を起こしていた影響もあり、同社のブランドイメージや新車開発の進行にも影を落としています。これがウェイクの直接的な後継車にどう影響するかは未知数ですが、少なくとも短期間で「ウェイクの正統な後継モデル」が登場する可能性は高くないと考えられます。
ただし、間接的な後継車と見なされる車種はいくつか存在します。たとえば「アトレー」は荷室の広さやアウトドア向けの使い勝手という面でウェイクと似た性格を持ち、現在もダイハツのラインナップに残っています。また、「タントファンクロス」などは、スーパーハイト系でありながらデザイン性や使い勝手に優れ、若いファミリー層を意識したモデルとして注目されています。
将来的に、これらのモデルに対して「ウェイクの思想」を取り込んだ新型車が登場する可能性はありますが、現時点では明確な後継車は存在していません。したがって、今後ウェイクに近い車種を探すのであれば、「どういった機能性を重視するか」を軸に、別のスーパーハイト系モデルやコンパクトカーも含めて検討するのが現実的です。
リコール対応をきちんと受けている個体であれば、中古車としてのウェイクはまだまだ十分に選択肢に入り得るモデルです。ただし、将来のサポート体制や部品供給などの点を考慮し、購入時にはディーラーや販売店での保証内容もよく確認することが賢明です
ウェイク 危ないと感じたときに知っておくべき要点まとめ
背の高さによって横風やカーブで不安定になりやすい
車高が高い分だけ空気抵抗が増し燃費も悪化しがち
リアシートの快適性に欠け長距離では疲労感が増す
センターメーターの視認性が悪く使いにくさがある
ターボモデルでも操縦安定性に大きな変化はない
安全装備はあるがカーテンエアバッグが非搭載で弱い
車中泊ではフラットにならない床や断熱性の低さが難点
中古車ではサスペンションやタイヤの状態に注意が必要
購入時はグレードによる装備差をよく比較すべき
価格帯が高めでコンパクトカーと競合しやすい
高い見晴らしと荷室の広さは明確なメリットである
車中での行動や荷物の積み下ろしに優れた利便性がある
日常使いよりレジャーや趣味に特化したユーザー向け
リコール対応歴や整備状況は購入前に要チェック
後継車は明確ではなく近い用途の他モデルで代替検討が必要