キーエンス株 買えない理由を徹底解説!
キーエンス株がなぜ「買えない」と言われるのか、その理由を一つずつ詳しく見ていきます。
①株価が高額すぎる
まず最初にぶつかる壁が「株価の高さ」です。
キーエンスの株価は、2024年時点で1株約8万円を超える水準です。
これ、日本株の中でもトップクラスの高さなんですよね。
例えば、よく知られているトヨタやソニーでも1株数千円〜数万円の範囲内に収まっています。
それに比べると、キーエンスの8万円という価格はちょっと手が出しづらく感じますよね。
「とりあえず試しに1株だけ…」という感覚ではなかなか買えないのが正直なところです。
私も投資を始めたての頃は、まずこの価格を見て「えっ!?」とびっくりしましたもん。
②最低投資単位が大きすぎる
さらにハードルを上げているのが、売買単位です。
日本の多くの株式は「100株単位」での売買が基本になっています。
キーエンスも例外ではなく、100株単位で購入しようとすると、ざっと計算して約800万円が必要になります。
もう一度言いますね、「最低でも800万円」なんです。
普通の個人投資家には、正直これだけの投資資金をポンと用意するのはかなり厳しいですよね。
学生さんや新社会人なら「宝くじが当たらない限りムリ…」と諦めちゃうレベルかもしれません。
③株式分割に慎重な企業姿勢
「じゃあ株式分割してくれたらいいのに!」と思うのが当然の流れですが、キーエンスはこれにも消極的です。
実際、株主総会でも分割の要望が出ていますが、会社側の回答は慎重な姿勢でした。
東証が推奨する適正な投資単位(5万〜50万円)を大きく上回る状況が続いているのに、なかなか分割に踏み切らない。
合理主義を徹底するキーエンスらしいスタンスとも言えますが、個人投資家にとってはややもどかしい部分ですね。
④高収益体質が株価を支える
そもそも、なぜここまで株価が高いのか? というと、キーエンスの超優秀な業績が背景にあります。
・営業利益率は50%以上
・ファブレス経営(自社で工場を持たない)で超効率経営
・IoT、工場自動化、AI技術で今後の成長期待も高い
まさに非の打ちどころがない優良企業なんです。
収益性が高いから株価も高止まりして、なかなか「安く買うタイミング」が来ないんですよね。
こういう時は「高嶺の花」みたいな憧れの存在になっちゃいます。
⑤株価の下落タイミングが少ない
一部の成長株は、決算のたびに株価が乱高下することもありますが、キーエンスは比較的安定した値動き。
業績も堅調で大きな悪材料が出にくいからこそ、大幅な下落を待って「底値買い」を狙うのも難しいわけです。
一度上がったらなかなか下がらない…。
これが「買いたいのに買えない」という声につながっています。
私の周りでも「キーエンスはもう少し下がったら買う…を5年繰り返してる」という人がいます(笑)
⑥新NISAでも買いづらい?
2024年から始まった新NISA制度では、年間最大360万円までの投資が非課税になります。
「これならキーエンスも買える!」と思う方もいるでしょう。
ですが、やっぱり100株単位のハードルは重くのしかかります。
新NISAでも最低投資額が800万円近く必要なのは変わりません。
結局、ミニ株やETFなどの工夫が必要になってくるんですね。
⑦そもそも流動性が低い
キーエンスは発行株数もそこまで多くなく、大口投資家が保有している比率も高めです。
その結果、市場に出回っている株数自体が少ない=流動性が低い状況です。
欲しいタイミングでちょうど売り注文が出ているとも限らず、指値注文で長く待たされることもあります。
このあたりも「なかなか買えない」と感じる一因になりますね。
キーエンス株 買えない時の代替投資方法
じゃあ「買えないなら諦める?」…いえいえ、方法はいくつもありますよ!
ここからは実際に私も検討した代替案をご紹介します。
①単元未満株(ミニ株)を活用する
今やSBI証券、楽天証券、マネックス証券など多くの証券会社が「単元未満株(ミニ株)」を取り扱っています。
1株から購入できるので、キーエンス株も8万円程度あれば投資可能です。
毎月コツコツ1株ずつ買い増していく積立スタイルにも向いています。
ただし、単元未満株は売買手数料が通常の株より割高になるので注意が必要です。
でも「投資を始める一歩」を踏み出すにはとても現実的な選択肢ですよ。
②ETF経由で間接投資する
ETF(上場投資信託)を使えば、キーエンスを含む複数銘柄に分散投資できます。
例えば:
ETF名 キーエンスの組入比率
TOPIX連動型ETF 約1.5%程度
日経平均連動型ETF 約3%前後
グローバル先進国ETF 日本株の一部として間接保有
ETFなら数万円から投資できますし、分散効果でリスクも抑えられます。
長期投資ならETFはかなり有力な選択肢ですね。
③投資信託で分散投資する
もっと初心者向けにシンプルなのが投資信託。
日本株成長ファンドやTOPIX型インデックスファンドなどにもキーエンスは高い割合で組み込まれています。
プロに運用を任せつつ、間接的にキーエンスに投資できるメリットがあります。
1万円未満の少額から購入できる商品も多く、学生さんや新社会人にもおすすめです。
④積立投資でリスク分散する
積立投資(ドルコスト平均法)は、タイミングを気にせず一定額ずつ買い続けるスタイル。
値動きに一喜一憂しにくいのがメリットですね。
仮にミニ株で毎月1株ずつ買う、ETFを毎月定額買う…これだけでも数年後にはしっかり資産形成できます。
「買えない」と悩むより、積立スタートが正解かもしれません。
⑤株価分割の可能性に期待する
今は消極的とはいえ、今後キーエンスが株式分割を行う可能性もゼロではありません。
実際、他の日本企業でも直近数年で分割事例が相次いでいます。
もし分割されれば、投資単位は大幅に下がり、買いやすさは一気に改善されるでしょう。
それまでミニ株で少しずつ保有しておく、という作戦もアリですよね。
⑥他の成長株と比較検討する
キーエンスにこだわりすぎず、他の有望成長株に分散するのも重要です。
例えば:
ソニーグループ
リクルートHD
任天堂
ファーストリテイリング
成長期待のある大型株なら他にも候補は豊富です。
むしろ「キーエンスだけ」よりも、複数に分けたほうがリスクヘッジにもなりますよ。
⑦証券会社のおすすめサービス
最近は証券会社ごとに「テーマ投資」や「AI株式診断」など面白いサービスも増えています。
例えば楽天証券なら「楽ラップ」などの自動運用サービスも人気。
初心者でも簡単にポートフォリオを作れるので、キーエンスを含めた長期投資に役立ちます。
キーエンス株の基本情報・将来性まとめ
最後に、キーエンスという会社の基本情報と将来性も整理しておきましょう。
①キーエンスの基本プロフィール
項目 内容
企業名 株式会社キーエンス
設立 1974年
本社 大阪府大阪市東淀川区
主力事業 工場自動化用センサー・測定器・画像処理装置など
売上高営業利益率 50%以上
平均年収 約2279万円
「社員の給料がすごい!」という点でも注目されていますね。
②今後の成長性と注目ポイント
工場自動化(FA)需要の拡大
AI・IoT・ロボットとの融合
海外市場の拡大
長期で見れば成長余地はまだまだ十分あります。
だからこそ株価もなかなか下がらないわけですね。
③株主総会での最新動向
株主総会では「株式分割を!」という声も多く出ていますが、会社側は合理性を重視して慎重姿勢です。
このあたりは今後の大きな注目ポイントですね。
キーエンス株 買えない理由を深掘り!
これまでの内容に加えて、もう少しリアルな投資家目線で「キーエンス株が買えない」問題を深掘りしていきます。
長期保有に適しているが…最初の一歩が重い
キーエンス株は、短期トレード向きというよりは、どちらかというと 超長期保有向き の銘柄です。
なぜなら、今後も自動化ニーズは高まるし、世界中の工場でキーエンスのセンサーや測定器が活躍する未来が続く可能性が高いからです。
実際、キーエンスはアメリカや中国、ヨーロッパにも積極的に展開しています。
でも…最初の投資資金が大きすぎる。
「10年持てば大きく育つ!」と分かっていても、800万円もの大金を一括投入するのは、正直なかなか勇気が出ませんよね。
この 「入り口の重さ」 が最大のネックなんです。
私の感覚では、キーエンス株は家を買う時の頭金に少し似てます。
「将来の価値は上がりそう。でも最初にどーんと払うお金がでかい!」というあの感じです。
海外投資家にも人気だが個人には不利?
キーエンスは外国人投資家の保有比率も高いことで有名です。
海外マネーから見れば、日本企業の中でも営業利益率5割超という収益性は魅力的に映ります。
そのため、ちょっと円安になったり、海外ファンドが日本株を買い越すタイミングではキーエンス株も一緒に買われやすいんです。
するとまた株価が上がり、個人投資家がますます手を出しづらくなる…。
まさに「人気者ゆえの悪循環」とも言えます。
株価が調整しづらいのは、こうした海外勢の買い支えも一因になっているんですよね。
株主優待や配当がない
さらに個人投資家から敬遠されるもう一つの理由が、 株主優待や高配当がないこと です。
配当利回りはせいぜい0.5%台と超控えめ。
優待制度もナシ。
長期保有をしていても毎年の「楽しみ」が少ないのは残念ポイントです。
もちろん、会社としては成長投資を優先している証拠でもありますが、優待目的の投資家からすると魅力は薄いわけです。
個人的には「せめてオリジナルグッズでもくれたら…」なんて思ったり(笑)
もし本当に買いたいなら?
ここまで読んで「それでもやっぱりキーエンス株が欲しい!」と思う方もきっといますよね。
そういう場合は、現実的には以下のアプローチがベストでしょう。
ミニ株で少しずつ買い始める
月に1株だけコツコツ買い増しするスタイル。10年後にはかなりまとまった保有数になるはずです。
ETFや投資信託経由で分散保有
キーエンスが含まれるTOPIX ETFや日本株ファンドを定期積立する方法。価格変動のリスクも薄まります。
毎年のボーナス投資
年に1回ボーナス時期に1〜2株ずつ積み増していく。無理なく計画的に保有できます。
いざという時のバーゲンを狙う
世界的な株価暴落や景気後退の局面では、キーエンスも例外なく下がることがあります。そのときが大チャンス。
実際、コロナショック時には一時大きく値を下げましたからね。
あの時に買った人は、今かなりの含み益を抱えているはずです。
まとめの前のリアルな投資家あるある
最後にちょっと投資家仲間とのリアルな会話ネタを紹介します。
Aさん:「キーエンス買いたいけど高すぎるよね〜」
Bさん:「分割してくれたら即買うのに…」
Cさん:「1株ずつ集めるのもいいけど…ETFでよくない?」
私:「いや、どうせならバーゲン来た時に全力買いでしょ!」
…こんな感じで、キーエンス株はまさに「投資家の憧れ的存在」でありつつ、「でも高すぎて悩む」という銘柄の代表例なんです。
まとめ
キーエンス株は、その圧倒的な高収益性と成長期待から「買いたいけど買えない」と多くの投資家を悩ませる存在です。
株価の高さに加えて、100株単位という最低投資額の大きさ、そして株式分割に消極的な企業姿勢がそのハードルを上げています。
配当や株主優待の魅力も薄く、短期投資よりも長期保有向きの銘柄と言えるでしょう。
一方、単元未満株(ミニ株)やETF、投資信託、積立投資といった代替手段を使えば、今からでも少額でキーエンス株に投資する道は開けます。
タイミングを見極めず、コツコツ積み立てるのも有効ですし、大幅下落時に思い切って買いに入るのも王道です。
まさに「いつ買うか?」が最大の悩みであり、醍醐味とも言えるキーエンス株。
合理主義を貫くキーエンスが今後どのような株主施策を打ち出すのかにも注目しつつ、長期の視点で投資を考えていきたいですね。