ヘブンズドアが気持ち悪いと言われる理由とは
ヘブンズドアが気持ち悪いと言われる理由とは、いったい何なのでしょうか?
映画版とジョジョのスタンド、どちらにも「ぞわっとする」と感じた人が少なくないようです。
①映画版ヘブンズドアの不自然な設定とは
まずは映画版から。
2009年に公開された邦画『ヘブンズ・ドア』は、ドイツ映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』のリメイクとして製作されました。
しかしこの邦画版、設定がかなり改変されていて、そこに多くの視聴者が違和感を持っているようなんですよね。
オリジナルは余命わずかな中年男性2人が繰り広げる哀愁漂うロードムービーだったのに対し、日本版では28歳の男性と14歳の少女という組み合わせに。
この年齢差と関係性に対して、「え?なんでこの設定?」「ちょっと気持ち悪いかも…」という声が殺到しているんです。
②14歳の少女と28歳の男の関係にモヤモヤ
特にSNSやFilmarksでは、「14歳の少女をなぜ相棒にした?」というコメントが目立ちます。
たとえばFilmarksのレビューでは、
「余命わずかな男たちの友情が良かったのに、なんでロリコンみたいになってるの?」
「改悪にもほどがある」
という辛辣な意見がちらほら。
特に、28歳の男と14歳の少女という構図は、どこか背徳感を含んでしまい、見る側としては集中できないという声もあります。
恋愛感情があるような描写はないにしても、設定の段階で「気持ち悪い」と感じてしまうのは避けられなかったようです。
正直、私も最初見たとき、「なんでこのキャスト年齢差なんだろう?」って引っかかってしまったんですよね…。
③「感動作」にしては中途半端?という声も
さらに、「感動系」を狙ってるはずなのに、感情の盛り上げが足りないという意見も。
オリジナルが笑いあり涙ありの完成度高い作品だった分、比較されてしまうのは仕方ない部分もありますが…。
「どっちつかずで薄味」
「展開に無理がある」
「感情移入しにくい」
そんな声が多数寄せられています。
演技も悪くはないんですが、脚本の構造に無理があると、どうしても違和感が先に立ってしまうんですよね。
④テンポや演出に対する否定的な評価
テンポについても、辛口な意見が多くありました。
「間が長い」
「シーンが唐突」
「意味ありげだけど意味がわからない」
そんな風に思わせてしまう演出が多いみたいです。
特に最近の映画に慣れている人からすると、テンポの遅さはストレスに感じてしまう要因になりますよね。
私も途中で「あれ?今なんの話だったっけ…?」って混乱する瞬間がありました。
⑤そもそもリメイクの必要はあったのか
そして最大の疑問、「このリメイク、必要だった?」という声。
ドイツ版が名作すぎるからこそ、「別に日本でやらなくてもよかったのでは?」という思いが拭えない人が多いようです。
「どうしても邦画っぽくしてしまった」
「設定変えるくらいなら別物にしてほしかった」
そういう意見は一理ありますよね。
個人的には、日本オリジナルとして名前を変えて作れば、また違った評価になったかもしれないな~と思いました。
⑥邦画特有の「病気もの」に感じる既視感
また、日本映画によくある「病気もの」のテンプレート感が見え隠れする点も、評価が分かれる原因のひとつ。
「死にゆく人が旅に出る」という筋は、もはやお決まりとも言えますが、それをどう料理するかが問われますよね。
ところがこの作品、泣かせにきてる感が強くて、それが鼻につく…という人も少なくないようです。
あえて泣かせにくる作品って、ちょっとしんどいときありますよね。
⑦感想サイトにあふれる辛辣なレビューたち
以下は実際のレビューサイトから抜粋した辛口コメントです:
「リメイクとして最低レベル」
「ロリコンおじさん映画」
「長瀬智也がもったいない」
などなど…。
もちろんすべてが悪いわけではないんですが、気になる点が先に来てしまうと、どうしても「気持ち悪い」という印象に繋がってしまうんですよね。
ジョジョの「ヘブンズドア」が気持ち悪いと感じる理由
今度は漫画・アニメの『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する「ヘブンズドア」についてです。
岸辺露伴というキャラクターが使うスタンド能力ですが、これまた独特なビジュアルと能力で、好みが分かれるところなんです。
①岸辺露伴のキャラ設定が独特すぎる
まず岸辺露伴のキャラ、強烈です。
性格は傲慢、芸術至上主義、他人のことはお構いなし。
でも妙に魅力的な雰囲気があるんですよね…。
だけど、あまりに異質すぎて、「なんか怖い」「不気味」と感じる読者も一定数います。
私も初見のときは「この人怖い…でもかっこいい…いや、やっぱ怖い」って複雑な気持ちになったのを覚えてます(笑)
②能力の演出が怖すぎると感じる人も
「ヘブンズドア」の能力は、「相手を本にして、その中身を読んだり、書き込んだりできる」というもの。
いや、冷静に考えてヤバすぎません?
人の記憶を勝手に読んで、書き換えるとか…。
「感情の暴力じゃん!」って突っ込みたくなるぐらい倫理的にギリギリな能力です。
③原作・アニメでの描写が生々しい
この能力、原作漫画でもアニメでも描写がリアルなんですよね。
顔面がパカッと本になって、ページがめくれるシーンとか、なかなかのインパクト。
これをグロいと感じるか、美術的と感じるかは人それぞれですが、「気持ち悪い」と思う人がいても不思議ではありません。
個人的には、好きだけど夜中に見るのは遠慮したいタイプです(笑)
④人の心を暴くスタンドという重さ
「心を読める能力」って、聞こえはいいけど、実際はかなりエグいです。
人が隠していること、言えないこと、傷ついてる部分まで、ずかずか入り込む。
正義感でやっているとしても、やっぱり怖い。
この倫理感のギリギリ具合が、ジョジョらしいんですけどね。
⑤「漫画にされる」シーンの不快感
特に「露伴が相手を漫画にする」場面は、「自分がこんな風にされるのはイヤだ」と感じる人が多いようです。
人間の尊厳に土足で踏み込んでいるような描写、なかなかショッキングですよね。
このあたりが、「気持ち悪い」「怖い」という印象に繋がっているのかもしれません。
⑥一部読者からはトラウマになったという声も
実際、ネットでは「ジョジョの中で一番怖かったのがヘブンズドア」って声も。
小学生のときに読んでトラウマになったという人もいて、やはり強烈なビジュアルと能力が印象に残りやすいようです。
個人的には、トラウマになるのも納得のパワーでした。
⑦好き嫌いが分かれる能力だからこそ印象が強い
最終的には、「好きか嫌いか」が極端に分かれる能力なんですよね。
「最高にクールで頭脳的!」という人もいれば、「人の心を勝手に読むなんてムリ…」と拒否感を持つ人もいる。
でも、それだけ人に強烈な印象を残すというのは、キャラとしての完成度が高い証拠でもあると思います。
ヘブンズドアに対するネットの反応と私の考察
最後に、ネットでのリアルな反応を拾いつつ、筆者としての考察も添えてみます。
①Filmarksなどでの実際の低評価コメント
映画版では、Filmarksや映画.comで★1.0~2.0の評価がずらり。
一部抜粋するとこんな感じです:
「改悪が過ぎる」
「ただのロリコン映画」
「脚本が破綻してる」
こうした意見から見ても、一般的な受け入れられ方としてはかなり厳しめだったようですね。
②Twitter・Xでのリアルな感想まとめ
X(旧Twitter)では、「ジョジョのヘブンズドア怖すぎる」「夢に出てきそう」といった声も多数。
一方で「岸辺露伴の美しさにゾクゾクした」といった声もあり、やっぱり賛否両論。
ネットは正直ですね…。
③「気持ち悪い」と感じるのは自然な反応?
こうして見ると、「気持ち悪い」と感じるのはごく自然な反応だと思います。
映画の構成や倫理観、スタンドの能力や描写、それぞれに人を選ぶ要素があるんですよね。
逆に、それだけ尖ってるからこそ、話題になってるとも言えます。
④リメイク・原作問わず評価が分かれる作品たち
作品って、好みや時代背景、見方で全然変わるんですよね。
だから「これはムリ…」と思っても、誰かにとっては「最高の作品」だったりする。
『ヘブンズドア』も、そんな評価が分かれる代表格なんじゃないでしょうか。
⑤ヘブンズドアが刺さる人・刺さらない人の違い
結局、刺さるか刺さらないかは、観る側の感受性によるんだと思います。
「感動した!」という人もいれば、「不快だった」という人もいる。
でも、それだけ心に何かを残してくれる作品って、実はすごいんじゃないかなと、個人的には思います。
⑥ヘブンズドアの“気持ち悪さ”をどう受け止めるべきか
ここまでいろんな側面から「ヘブンズドア 気持ち悪い」について掘り下げてきましたが、そろそろこの“気持ち悪さ”そのものに向き合ってみたいなと思うんです。
というのも、何かを「気持ち悪い」と感じる瞬間って、自分の価値観や倫理観が刺激されてる証拠だと思うんですよね。
たとえば映画版で感じる気持ち悪さは、年齢差の設定や物語の無理やりな展開によって、「これは倫理的にどうなの?」って引っかかってしまうところにあります。
ジョジョのスタンド能力の方では、露骨な描写や他人の内面を暴く能力の“侵略性”が、私たちの中にある「触れられたくない部分」に手を突っ込んできてる感じがあるんですよ。
つまり、それって「ただの気持ち悪さ」じゃなくて、「不快であると同時に、強烈なインパクトを与えてくる表現」なんです。
すごく変な言い方をすると、「気持ち悪いけど、忘れられない」。
そういう存在って、アートでも映画でも、けっこう評価されるべきだったりすると思うんですよ。
私は正直、映画版のストーリー展開には首をかしげる部分が多かったですし、「これはないわ…」って場面もあったんですが、それでも印象にはすごく残ってるんです。
そしてジョジョのヘブンズドアなんて、怖いのに好きっていう複雑な感情を引き出してきます。
「気持ち悪い」が必ずしもネガティブな評価じゃない。
むしろ、強烈に何かを感じた証なんじゃないかって思うんです。
⑦今後「ヘブンズドア」が再評価される可能性も?
これは私の予想ですが、「ヘブンズドア」というタイトルが、今後また別のかたちで注目される可能性ってけっこうあると思っています。
たとえば、ジョジョのスピンオフ『岸辺露伴は動かない』が人気を集めたように、特異なキャラや演出って、あるとき急にバズるんですよね。
実際、Netflixで実写化された『岸辺露伴は動かない』は高評価を得ていて、「あれ?ヘブンズドアの能力ってやっぱすごくね?」って再注目されてる流れもあるんです。
一方で映画版の方も、時代が進めば“問題作”としての存在感が出てくる可能性があると思います。
たとえば『ミッドサマー』とか『パーフェクトブルー』のような、「怖くて気持ち悪くて、でも語りたくなる映画」枠に入るかも。
そういう風に、「気持ち悪いから嫌い」じゃなくて、「気持ち悪いけど見ちゃう」っていう中毒性を秘めてる作品って、一定数の支持者を得る傾向がありますからね。
今は低評価でも、10年後には“カルト的に愛されてる”なんて未来もありえなくはないんじゃないかと。
⑧まとめきれないからこそ、語り続けたい
ここまで読んでくださった方は、もしかしたら「結局、好きなの?嫌いなの?」って思われたかもしれません。
正直なところ、私も答えが出ません。
ただ、「気持ち悪い」と感じた作品について、こんなにも深く語れる時点で、その作品はすごいパワーを持っていると思うんですよね。
もし何も感じなければ、数時間後には忘れてたはず。
でも、ここまで引っかかるってことは、それだけ自分の心に何かを刻んできたということ。
そんな作品に出会えたことって、実はとっても貴重なのかもしれません。
「ヘブンズドア 気持ち悪い」と検索してきたあなたも、きっと何か引っかかっていたから、ここにたどり着いたんじゃないかなって思います。
まとめ
『ヘブンズドア 気持ち悪い』という検索キーワードが生まれる背景には、映画版とジョジョのスタンド能力の両方に対する違和感や衝撃があります。
映画版では14歳の少女と28歳の男という関係性や、原作からかけ離れた設定改変に批判が集まっていました。
一方、ジョジョの「ヘブンズドア」では、他人の記憶を読むという能力の異質さや、岸辺露伴のキャラ設定が「怖い」「不気味」といった感情を引き起こしているようです。
しかし、こうした“気持ち悪さ”は決してマイナス面ばかりではありません。
むしろ、人の心に強く残る作品やキャラには、こうした“違和感”が必要不可欠なのかもしれません。
話題性と印象の強さゆえに、今後再評価される可能性も秘めている存在です。